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消えゆく工芸品と世田谷区

自治体によって違う工芸品への施策

 地元世田谷区では「せたがやみやげ」が小冊子で配布されていたり、「ものつくるひと」で工芸品や様々な工房が紹介されています。当初、叶願でも、これらを参考にして取扱品を探してみて、実際に隆剣さんのような名工にも出会うことが出来たのです。が、実際に、こういった情報で見ていると一般に販売できるようなものが中々みつかりません。
 という事で、他の区はどうなんだろうか?と思い、色々と見てみました。区によっては「伝統工芸士」として認定しているところもありますし、工芸品をさらっと紹介はしているものの個別の連絡先は掲載していないリストだけだったりと、区によって施策がかなり違うようです。できれば、個人でやっている工房など(弊社的には…)が紹介されていると嬉しいのですが、そこまでやっているところは無いですね。

下町なら残っている!は本当か?

 そこで実際に下町と言われるエリアをGoogleを使って幾つか工房を調べてアポ無しで外観を拝見したり、ショップがあれば、そこでお話を簡単にして別日でアポ取りをするようにしようとしています。実際に、下町散歩をしながら、予め調べていた工房の一つを訪れてみると、残念ながら休業日。ただ、ガラス越しに作品が並べられたショーケースが見えたので価格帯など参考になる情報は得られました。
 ただ、予想外に高額でショップも週2日しか開けられておらず「うーん、どうなんだろ?」と考えてしまいました。そこで地元には詳しいはずの近くの神社でちょっと聞き込み。その地域では伝統工芸品として知られたものでしたから、きっと何か情報が得られるだろうと思ったのです。さすがに神社です。氏子地域の事ですから、昔と今の状況の違いも含めて教えてくださったのです。そして、その結論は「もう一軒しか残っていないけど…あれではね」となりました。あまり詳細は書けませんが、伝統工芸が消えゆく姿を目の当たりにした感覚です。工房は工房なりの考えがあった上でのご商売なのでしょうが…、残念ですね。
 一方でネットに載っている情報で工芸品や伝統工芸品を探すと、これはこれで弊社で扱いにくい(弊社…少人数でやっていますので)、生地などの素材系や家具などの大物が多くて、中々、できるだけ皆様の身近に日本のモノづくりの心をお届けしたいと思っても、気楽に買える形には至らない状態です。ある意味、その地域での生産ライフサイクルの一部にある部材と言うような形で残されているものが多く、単品で小売ができるようなものにはならないんですね。

でも諦めない!(笑)

 でも、通り一遍に「工芸」だとかで調べても、中々、ヒット!と思える工房は見つからないのですが、ふと「あれでモノは作れないのかな?」などと思いついて検索してみると、意外や意外、都内には多くの「職人さん」がいるようです。
 現在も、複数の工房に試作をお願いし、また来週以降も新たな工房訪問に出ていくつもりです。まだまだ、トップページの商品数が少ないままですが、今後、段々と増やしていくつもりですので、ご期待ください!

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